社長メッセージ

新たなビジネスモデルの創造。
そして、挑戦。

当社は自由闊達な企業でありたいとの思いで“リベラ”と命名されています。其の名に負けないよう積極的に新たなビジネスモデルの創造、そして何事にも挑戦してまいります。

2016年は、英国のEU離脱、米国大統領選でのトランプ氏勝利、アジアでは比国ドゥテルテ政権誕生、台湾民進党政権誕生と大きな政治経済の変動が起きております。日本国内では、小池都知事による新たな都政が開始されました。中国も内需拡大政策に注力しており、総じて国益重視という自己中心的な政策方針へ世界的に傾斜し始めているのではと感じられます。

当社のビジネスである海運という観点では、物流の量(トン)、輸送距離(マイル)の伸びが重要な利益の源であり、世界規模での業務提携、役割分担というのが望ましいのですが、世界の工場であった中国の役割が低下し、主要国が内需拡大政策に舵を切るとおのずとトン・マイルの減少に繋がってきます。

その環境下で、如何に生き抜き発展させていくか、2017年は重要な年になると考え、数年来取り組んできた“新たなビジネスモデルの創造。そして、挑戦”の成果を発揮してまいります。

■外航海運事業
2016年の目標であった、日本籍船への取り組みの成果として、300,000DWT型鉱石専用船を取得しました。また新たなビジネスモデルとして、金融機関の抱える問題に対して当社の船舶管理、用船事業のノウハウを提供し、再生ビジネスとして解決すべく、さまざまな取り組みを開始いたしました。2017年は、さらに独自のノウハウを発展させ、金融機関、オペレーターの要望に応えられる船主を目指します。

■内航海運事業
2015年3月に取得した泉汽船への出資比率につき、63%から93%に引き上げを行いました。これにより外航海運事業やフェリー事業との間で、より高いレベルでのシナジーを追求してまいります。共通の取引先、金融機関等との信頼関係を深めつつ、既存船体のリプレイス計画、フリート拡大計画も進捗しており、グループの総力を挙げて内航海運事業へ取り組んでまいります。

■フェリー・物流事業
長年取り組んできた高速船“ナッチャンWorld”の防衛省へのPFI事業化も2016年4月に契約を締結し、10月より輸送業務を開始しました。今後は防衛省の輸送業務に加え、民間活用にも注力し、各地での防災訓練、地域振興事業に取り組んでまいります。

津軽海峡フェリーでは、函館~青森航路が2017年2月より大型船4隻体制で1日8往復となり、新しいツアーの創造などお客様の利便性を追求したカジュアルクルーズを推進します。また、昨今のトラックドライバー不足、安全基準の強化等に対応するための新たなビジネスモデルを構築します。

物流事業では、シャーシ輸送をビジネスとするネクスト社に加え、函館~青森航路での新規ビジネスの創造に注力してまいります。

■地域活性化推進事業
呉市、江田島市の地域活性化を目的に推進してきたオリーブプロジェクト(安芸の島の実プロジェクト)は、2015年末に初のオイル商品化、さらに核となる6次化複合施設「江田島オリーブファクトリー」の2016年グランドオープンにより、少しずつ芽が出始めました。地元とのコラボ商品や海外のオーガニック製品とのブレンド商品開発をはじめ、地域ブランドの確立に向けて、より注力してまいります。

山口県光市で建設しておりました太陽光発電所(20メガワット)も完工し、2017年1月より稼働を開始します。

宮島に計画している美術館は、世界遺産「厳島神社」のある地に恥じないコンセプトで、着々と準備が進んでいます。

海運・物流業を取り巻く環境は、引き続き構造不況より抜け出す気配はありませんが、上記のような新たな取り組みにより、不況をチャンスと捉え切磋琢磨し強い企業を作り上げていく所存です。今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2017年1月
社長 隅田 耕次